第12回春のかんむり嶽参り徐福花冠祭 コンサートレポート 

第12回春のかんむり嶽参り徐福花冠祭 コンサートレポート

標高516メートルの冠嶽。
その中腹にあり街を一望できる冠嶽展望公園は日中は暑いほどだが、夕方になると風がなくとも空気がひんやりしてくる。平成25年4月13日午後5時、第12回目となる徐福花冠祭前夜祭が始まった。

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子や雅楽のご奉納で日本の伝統的な音が響き渡り、山がお祭り色に染まる。浴衣姿のおじさん達、子ども達と若い男性陣は法被姿。

割烹着をつけたおばさん達がお茶や焼酎をふるまうことにも日本の伝統的なお祭りらしさを感じる。
東の空が茜色に色づく頃、徐福さんを乗せた大きな地車を子ども達と男性陣が引く。
「おーた、おーた」と力強い声が上がり、4トンの地車がゆっくりと動き出す。

“手打ち”が行われると寒さも気にならないほど気持ちは高揚してくるから、やはり私も日本人。
あ、でも、ヤップリンは他の人に負けぬ大声を上げている。見た目はユダヤ人、血は日本人なのかもしれない。

続いては湯神楽のご奉納。

照明はあるが控えめ、煮えたぎるお湯が入った釜から立ち上がる湯気が何とも幻想的で、この時ばかりは子ども達も神妙な顔つきで静かに前を向いて巫女さんに見入っている。

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シーンとした山の中に笛や太鼓の音だけが響き、古くから霊山として拝まれてきた冠嶽の神聖さを子ども達も無意識に感じているようだ。

さていよいよ田中星児さんのコンサート。
『ビューティフル・サンデー』のイントロが流れると、会場は一転お楽しみモードに。曲に合わせ体を揺らしながら手拍子するのは子ども達よりもおじさん、おばさん達。星児さんの歌声は本当に昔のままで変わらない。

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ハッピーブリンデンも登場しコンサートを盛り上げる。
“歌の気持ち”を演じるヤップリンとカナンは『ラッキーセブンがやってきた』では掛け合いを見せ、『鹿児島 橋の思い出』ではヤップリンが“現在”を、カナンが“過去”を演じた。

物語を見ているようでつい引き込まれて見入ってしまい、星児さんのマネージャーさんから「カナンは本当に耳が聞こえない?」と言われるほどそのパフォーマンスは完成されていた。

エリーは公演後に40代の女性の方から「すごく可愛かった」と声をかけられ頬を赤らめる。

いつもは白いドレスに身を包むエリーも、この日は黒とピンクのすっきりした衣装。
ドレス姿でもなく、声も出さなかったのに、しかも女性から「可愛い」と言われたことが余程嬉しい様子だった。

そして、白い手袋をして、いつになく真面目な顔つきで手話をするツボム。

いつもの元気な歌声は封印し“歌詞”に徹する。

ツボムの手話は「癖がある」と言われ、少し読み取りづらさがあるらしいが、暗闇に浮かぶ白い手は時折ヒラヒラと指が踊る癖を出すものの、とても美しかった。

途中から法被姿の子ども達も登壇し『リアルくしき野』『徐福来朝』『エイエイオーの歌』を歌い踊る。
この日のために数週間前から練習を重ねてきた子ども達。徐福花冠祭における星児さんのコンサートは毎年続いているので、子ども達も慣れてきたところがあるのかもしれない。

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数年前まではリハーサルのときに恥ずかして動きが小さくなってしまい「元気が無いとかえって目立つよ~」と言われてる子供達も多くいたが、今では全体の動きもそろっているし、ノリも良い。

星児さんに突然マイクを向けられても怖じることなく「エイエイオー!」という元気な歌声が飛んでくる。

そしてまた舞台の上の子ども達に触発されて、浴衣姿のおじさん達も、法被姿のお兄さん達も、来賓席のスーツ姿の人達も、おばさん、おばあちゃん達も、山伏さんも、冠嶽ばばあも皆「エイエイオー!エイエイオー!」と拳を突き上げ歌っていた。

こんなに会場が一体となって盛り上がるお祭りコンサートって日本にどれだけあるだろう?しかもただ騒がしいだけではなく、品がある。

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子ども達も本当にそのことをよくわきまえていると感じる。
荘厳ながらも皆に元気を与える徐福花冠祭。

これからも地元の子ども達がその素晴らしさを継承していってくれることを願わずにはいられない。

ハッピーブリンデンスタッフ うっきー



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